一冊に4つのお話しが入ったオムニバス形式。
軽く楽しみたい時にちょうどいい、サクッと読めるボリュームになっています。
美波はるこ先生の描く人物って雰囲気やセリフがリアル。
そして、センスがいいから重くならないんですよね。面白いし。
何も考えずに、キュンもエロも面白さも気軽にちょっと楽しみたい時、こちらはいいかも。
ネタバレなしの感想
できるだけネタバレなしにしています(汗)
美波はるこ先生の作品って、ギャグっぽいのにキュンときてエロシーンはドキドキ。
毎回しっかり期待を裏切らないから、この安定は鉄板です。
そんな作品が短いながらも4つも楽しめる。
今日は1話読んで、明日のために次話はとっておこー…と思いつつ読み始めたらあっという間に1冊読み終えてしまいましたとさ。
あら?
- セリフ回しのテンポが小気味いい
- どの男も愛くるしい!
- 主人公(女)の男にぶつけるセリフに読んでてスッキリする
美波はるこ先生の人気に納得「きみの胸に愛を誓う」のネタバレありの感想
もともと美波はるこ先生の作品はテンポが小気味いいので読みやすいんですが、短編なのでより手軽に楽しめるところが素敵です。
1話:愛し中年男
2話:きみの胸に愛を誓う
3話:恋人確立7%
4話:ゆきずりの失恋オトコ
一番キュンと来たのは1話の「愛し中年男」。
愛しい中年男は会社の上司で、失恋するたびに相談にのってもらっていて。
なんで愛しい相手に恋愛相談?ですが、主人公から見たら脈なしにみえたから吹っ切るために頑張ってお相手を見つけようとしていたんですね。
でもやっぱり、相談相手の上司のことが好きで、露出した服を着てアピールしたら主人公、上司とあっさりエッチすることに。
でも事後わりとすぐに終電まだあるんじゃない?と冷たく帰るように勧められます。
服を着る前にですよ?!
ムーッ、冷たい。
こういうちょっと気まずい状況になると、美波はるこ先生の作る雰囲気に救われます。
みんなどこか飄々としてて、変にうじうじしないんですよね。
それからどの作品も、美波はるこ先生が描く主人公が結構ズバッとオトコに言ってやるシーンがあるんです。
読んでてスッキリできちゃう。
愛し中年男の中にもあって、後半のやり取りが私、すごい好きです。
中年男も幼馴染もゆきずりの男も、女の子から勇気をもってぶつかるとちゃんと受け入れてくれるから安心して読めちゃう。
幸せな読後感を気軽に味わえるのは短編ならではです。
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